第48回 「5回戦7」  2007年10月号

 

 

今回の感想は短いです。

許して・・・いまだに泣きそうなんだ・・・。

 

 

7番阿部が四球で1塁へ。

「三橋にはああ言ったけど 正直当たっても出てェぞ」

自分のことは棚上げな阿部。

阿部になんかあったら三橋が心配するって気づけよ!

 

8番水谷が三振で1アウト1塁。

さようなら・・・ナイバッチ水谷・・・。

夏の日がみせた幻よ・・・。

 

続く9番三橋の打席。

「当たんなよ ホネ折れちゃうぞ」

という水谷の言葉に

「あ りが とう」

と言う三橋。

言った水谷でさえ(聞きちがい?)と思うほど、何気ない当たり前のことに三橋はお礼を言う。

(心配 して もらう の  うれしいな)

今までこんな当たり前の言葉もかけられなかったのか・・・。

でも今の三橋にはこの言葉が自分の心配をしての言葉だとわかります。

(心配してもらえるのは 役に立ってる から だ)

むむ、この辺はまだちょっと微妙ですが。

役に立ってるからだけじゃなくて、三橋がどんなに野球が好きで一生懸命やってるかみんな知ってるからなんだよ。

(役 立つ ためには ケガに 注意する!)

でもコレがちゃんとわかってるからまあいいかなと思ってしまう。

阿部の想いは徐々にだけど伝わってるなぁ。

 

結果は残念ながらダブルプレー。

凹んでるかなと声をかける沖くんの繊細さは西浦一では。

「あ あ り が と う」

意外と元気そうな三橋。

 

ベンチにやってくる三橋(沖もいるけど・・・)を見つめる阿部いつだって見てる・・・。

「おい!そのまんま出んな!」←地声

地声なのにドキイッとする三橋&沖の小心者コンビ。

どれだけでかい地声なんだ!

「イニングごとに水分とんだろ 忘れんなよ」

相変わらず心配してるのに無駄に偉そうです。

(オレ 幸せだ!)

(バント 失敗しても 気にかけてもらえる)

なんてちっちゃな幸せなのか・・・!

もっともっと阿部に幸せにしてもらうがいいよ!!

(気にかけてもらえる のは 投げてアウト取れるから)

(みんな 阿部君のおかげだ!)

阿部の後ろ姿がせつなくて・・・涙がでそうになる・・・よ・・・。

三橋にとって阿部の存在は本当に大きいんだなぁ。

本人に言ってやってよ・・・きっと阿部は泣くと思うよ。

 

 

美丞大狭山のベンチ。

(ラフプレイを してもしなくても 出られなくなンなら)

(しないほうがいいわな)

倉田だってきっと初めからラフプレイなんてしたくなかったはずだ。

でも、レギュラーになれる、その甘い言葉には勝てなかった。

それは当然と言えば当然で、喉から手が出るほど欲しいものを目の前に差し出されて拒める人は少ない。

まして自分達を指導すべき大人から差し出されたものであれば尚更。

ラフプレーをする中にも、もちろん葛藤はあっただろうけれど、やめることができなかった。

「次なんかあったら監督にお前のこと言うかんな」

今やっとラフプレイをやめると決心できたのは、お互いに嫌な思いをするってわかってても、

あえて苦言を呈してくれた矢野のおかげではないのかな。

自分としっかり向き合ってくれたチームメイトの存在が彼に決心する力を与えたのではないのかな。

そんなチームメイト達に報いるために、「今日だけ」とバッターボックスに向かう倉田を見てると、

彼はもう大丈夫かなと思える。

これでフラグが消滅すればいいんですが・・・呂佳さんがな・・・。

 

 

そんな倉田の打順。

一球目のボールに「スイング!」とアピールする阿部がかっこいい・・・!

いや、なんか、キャッチャーだとなあと。

一方三橋の首振りはとてもピッチャーとは思えません。

倉田に配球を読まれ、二塁打。

9番竹之内は三振で1アウト。

そして恐ろしい1番川島。

まっすぐを狙ってきます。

なんか顔は凛々しい水谷のようですが、野球センスは田島並でしょうか。

バントされて、1死1・3塁。

「サードランナー!しっかりな!!」

倉田に釘をさす矢野。

でももう倉田は大丈夫だよ!!

 

 

「三橋!」

(阿部君!)

ええと、ちゃんと声に出して会話してください

マウンドで作戦会議です。スクイズ警戒。

「うまく読んではずせりゃいいけど」

ガッ と胸倉を掴んでグンッ と引き寄せる阿部。

「またバックホーム躊躇したら」

ブッ殺すかんな!

ひいいぃぃぃ〜!!

こ、ころされる・・・!!!

なんという凶悪な表情!

三橋ちょっとちびっちゃったんじゃなかろうか。

(チュウチョは ダメ!)

ギュて涙ぬぐってるよね・・・。

阿部はホームに向かってて見てないし。

泣かしちゃダメ!

(マウンドでムナグラつかむなっつーの)

(たぶん)栄口に同感です。

 

(阿部君は ケガしない!)

(スクイズきたら 体はってでも止めるぞ!)

すれちがってるじゃねーか!!

阿部はもうちっと自分を大事にしようぜ・・・。ホントに・・・。

 

 

 

(バットは届かなくて 阿部君の届くとこ)

(あそこ を)

何分割だよ!という三橋の視界にゾクッときました。

(あてられた!!)

狙い通りにはずしたのですが、バッターに当てられてしまいます。

「沖!グラブ!!」

グラブで直接とって投げろということかしら?

しかし球がそれてしまい、ジャンプキャッチした阿部の下にランナーが滑り込む

(やべえっ 踏む!!)

鋭い歯の付いたスパイクで相手の肩を踏みつけるのを防ぐ為、とっさによけた阿部は、着地に失敗して転倒します。

転がったボールを掴む三橋。

サードもファーストももう投げられない。

ホームはと眼を向けた三橋に見えたのは、膝を抱えて転がる阿部の姿

その瞬間の三橋の顔が・・・顔が・・・。

カバーに来ていた田島がタイムをとってくれます。

ホントここからの田島様は頼りになる。

いざというときに一番冷静で的確な判断が出来るのは田島様ではなかろうか。

「・・・っ 大丈夫っす」

立とうとしても崩れてしまう阿部。

そんな阿部を見る田島の表情が深刻さを物語っています。

田島が沖と三橋をフォローし、平気だと言い張る阿部をベンチに連れて行きます。

救護班に診てもらえと言われたときの阿部の絶望したような表情に涙がでてきます・・・。

 

ラフプレーはやめようと思っていた矢先だっただけに動揺を隠せない倉田とそれをなだめる矢野。

他人をケガさせまいとして自分がケガするあたりが阿部らしいのかとも思います。

無表情にグラウンドを見る呂佳さんは何を思っているのでしょう。

テレビの解説を見ながら母ズは青褪めています。

心配そうな三橋父と大丈夫だと安心させようとする阿部父。

(すいません。一瞬うっかり萌えました・・・。だって隣同士なんだもん!)

「うちはずっと捕手なんで 接触は慣れてんですよ」

やはり阿部は捕手一筋なのねーと思いつつ読み進めるのに胃が痛くなります。

 

 

おそらく2度の捻挫だという救護医。

2度というのは靭帯の一部分が断裂している状態。
治療には2〜6週間かかりギプス固定が必要。
たかが捻挫とは侮れず、適切な応急手当が必要だそうです。

痛くないと言う阿部に三橋はホッとしますが、モモカンは騙されてくれません。

気合を入れて立った阿部の左足に体重がかかってない、つまり左足に体重をかけては立てないことを見抜きます。

「やれます」

「やれないよ」

冷静に交代を告げるモモカンに、この人は本当に良い監督だなと思いました。

単純に西浦の戦力を思えばここで阿部に抜けられるのは痛い。

でも阿部の身体のことを思えば出せるわけが無い。

監督って言うのは時に非情にならなくてはいけないと思うのです。

阿部だって誰を思っての措置なのかもちろんわかってるはず。

「三橋君!あなたは早く戻んなさい! みんな待ってるよ!」

その手の中に阿部のレガースを縋るように握り締めて、阿部の前から動けない三橋。

ガッ

(!!)

三橋の右手首を縋るように握り締める阿部。

いつもだったら投手の利き手をこんな風に力いっぱい握ったりしないだろう。

握り締められた右手と、あげられない顔、かみ締めた口元が阿部の心情を表している。

試合の途中で交代しなければならない悔しさと、三橋の球を受けるのは自分だと言う思い。

ここでもうぼろ泣きです。

だって、三橋の右手を・・・あんなに力いっぱい・・・。

自分の腕を掴んで離さない阿部の膝が、痛み(とおそらく悔しさ)に震えているのを見る三橋。

この辺モノローグがなくて皆何考えてるかわからないのですが、ずっと頭の中が真っ白だった三橋が、

ここでやっと思考が戻ってきたのではないかしら。

「あ 阿部君 座って  アイ アイシングだよ」

初めて三橋から出てきた言葉は阿部を思いやる言葉でした。

自分の球を受けてもらえなくなるからケガしないで欲しいというのではなく、

阿部個人が大事だから、なによりも阿部の身体のことを優先させたのではないかな・・・。

そっと三橋が阿部を座らせる間も腕を握る手は離れない。

それどころか、まるで行かないで欲しいというかのようにぎゅうっと腕を握り締める阿部

三橋が一方的に依存しているように見えて、その実、阿部もまた三橋に依存しているのがよくわかります。

私はそれは決して悪いことばかりじゃないと思っています。

阿部を弱くするのも三橋なら、阿部を救うことができるのもまた三橋だけだからです。

「・・・・・・・・・ アウト あと2つ 取って くる   よ」

何も言わなくても、阿部の求めていることがきっと三橋にはわかっていた。

野球をしたい、この試合に勝ちたいということ。

三橋の言葉に(三橋がそれをわかってたということに)阿部の手がスルっとほどける。

(阿部君が いなくても アウトを)

三年間ケガをしないという約束は果たされなかったけれど、またひとつ大事な約束ができた。

阿部がいなくても阿部のためにアウトをとること。

たとえ阿部がホームにいなくても、阿部がいままで三橋にくれたものに変わりは無いんだよ。

 

 

 

さて、来月はどうなるのか・・・。

恐れていたことはもう起こってしまったのでもう怖いものなんて無い!

三橋は土壇場に強いと思ってます。

きっと大丈夫だって信じてる・・・!

 

 

 

 

 

 

               

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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